注文住宅を検討したいけどどこのメーカーもいくらで建てられるのか、いまいちわからないですよね…？
私も注文住宅を検討し始めたとき、どのメーカーでどの位の予算で建てられるのかわからず、不安だった経験があります。
ここでは、実際に私がタマホームの営業担当者さんとのやりとりをした経験のなかで感じた本音を交えながらお話したいと思います。
ということで今回は、タマホームの坪単価や特徴について紹介します。
タマホームの特徴
タマホームは有名ハウスメーカーの中で最もローコストの部類に入るメーカーです。
家作りにあまり予算はかけられないけど建売ではなく注文住宅を作りたい！という人におすすめです。低コストで建てられるにもかかわらず自由設計ができるのがタマホームの魅力です。
タマホームのここが凄い4つのポイント
1.とにかく安い
「良いものを安く」がタマホームが目指していること。タマホームは徹底的にコスト削減をし、施工を直接管理することで業務の効率化を図り結果的に低価格で販売することに成功しています。
注文住宅なんて高くて手がでない…というイメージを覆す圧倒的な低価格を実現してくれています。
2.自由設計
値段だけなら建売住宅も安いですが、タマホームは自由設計なので好きな間取りを作ることができます。建売住宅では叶わなかった細かい間取りの希望もタマホームなら叶うのが建売住宅にはない魅力です。
3.安いけど標準仕様よし
ローコスト住宅メーカーのタマホームですが、実はキッチンやお風呂、トイレなどの設備はTOTOやリクシルなど大手メーカーのものを標準仕様にしています。追加オプションを払わなくても標準仕様で大手メーカーのものが揃っているのが、タマホームの魅力です。
4.耐震等級3＆長期優良住宅
全シリーズではないですが、1番人気の大安心の家シリーズなど多くのシリーズでは国が定める最高ランクの耐震等級3が標準になっています。更にほとんどのシリーズが長期優良住宅に対応しています。
タマホームのシリーズ別坪単価一覧
タマホームには主に5つのシリーズがあります。
1.大安心の家シリーズ：坪単価40万円～80万円
大安心の家シリーズには、「大安心の家」「大安心の家 暖」「大安心の家 愛」「大安心の家PREMIUM」「大安心の家ZERO」「GALLERIART(ガレリアート)」「和美彩」があります。一つずつ、簡単に特徴を紹介します。
大安心の家：坪単価40万円～55万円
タマホームで一番人気のシリーズがこの大安心の家。標準仕様で長期優良住宅に対応しており、安いのに一定の質も得られます。
また、自由設計なので好きな間取りを一から作ることができるのも人気の理由。このシリーズは耐震等級も最高レベルのなので耐震性も兼ね備えていてコスパのいい商品です。
大安心の家「暖」「愛」
東北など寒い地域向け限定商品として展開されているのが大安心の家「暖」と大安心の家「愛」。基本スペックは大安心の家と同じですが、断熱性能を高めた仕様になっています。
大安心の家PREMIUM：坪単価45万円～55万円
大安心の家の高級ラインがこのプレミアム。ベースは大安心の家と同じですが標準仕様で選べるものが増えたり、バリエーションが更に豊富なので大安心の家以上に高級感を出すことができます。
外壁の選択肢が増えたり、建具のグレードがアップしており、より洗練されたデザインがかなう家です。自由設計＆長期優良住宅対応になります。
大安心の家ZERO：坪単価60万円前後
タマホームでZEH住宅を建てたいならこれがおすすめ。ZEHとは省エネ住宅のこと。太陽光パネル搭載で高断熱、環境と家計に優しい家が作れます。自由設計＆長期優良住宅対応になります。
グリーンエコの家：坪単価40万円～60万円
屋上が標準装備なのがこのグリーンエコの家シリーズ。屋上でバーベキューをしたりガーデニングをしたい人におすすめです。自由設計＆長期優良住宅対応になります。
GALLERIART(ガレリアート)：坪単価50万円～80万円
タマホームの平屋ラインがこのGALLERIARTシリーズ。長期優良住宅で平屋を低価格、自由設計で建てたい人におすすめです。
ビルトインガレージ付き木造住宅、オール電化が標準仕様という贅沢なスペックになっています。平屋は2階建てに比べると坪単価比較では割高になりやすく、このGALLERIARTシリーズもタマホームのほかのシリーズと比較すると少し価格は高くなります。
和美彩：坪単価50万円～80万円
構造躯体に国産木材100%仕様の和風邸宅がこの和美彩シリーズ。グッドデザイン賞を受賞するなど、わびさびを感じる純和風な家作りをしたい人におすすめです。
国産木材をたっぷり使うのでタマホームの中では高級ラインになります。自由設計＆長期優良住宅対応になります。
2.大地の家シリーズ：坪単価60万円前後
大地の家シリーズは一つで「大地の家」があります。
大地の家
高い断熱性能で冬はあったか、夏は涼しく、快適な暮らしをかなえるのがこの大地の家シリーズ。自由設計＆長期優良住宅対応になります。
元々は北海道向けに作られたものでしたが2021年より全国で販売開始されました。高断熱の需要は多いですよね。
3.木麗な家シリーズ：坪単価40万円～50万円
綺麗な家シリーズは4つで「綺麗な家」「綺麗な家 暖」「綺麗な家 愛」「綺麗な家 大地」があります。
木麗な家：坪単価40万円～50万円
大安心の家も他メーカーと比較すると充分安いのですが、更に安くしたのが木麗な家シリーズです。大安心の家同様、TOTOやリクシルなどの大手メーカーのキッチンやユニットバスが標準仕様ですが、標準で選べるのが各メーカーの最安ラインになっているのが特徴。
設備にこだわりが少なくできるだけ安いほうが良い人に喜ばれるシリーズです。木麗な家シリーズは、設備と値段は建売住宅レベルだけど自由設計できるので、注文住宅の作る楽しみを味わいながらローコストで作ることができます。
また、標準では長期優良住宅に対応してないので希望する場合は追加費用が掛かります。オプションを追加してたら、結局大安心の家にしたほうがコスパが良くなることもあるので、こだわりが最小限の人向きのプランです。
木麗な家「暖」「愛」「大地」
北海道や東北など寒い地域向け限定商品として展開されているのが木麗な家「暖」「愛」「大地」。基本スペックは木麗な家と同じですが、断熱性能を高めた仕様になっています。「暖」「愛」「大地」は寒さに応じて地域ごとに分類されています。
4.木望の家シリーズ：坪単価40万円～80万円
希望の家シリーズは2つで「希望の家」「希望の家 グッド」があります。
木望の家
東京などの土地が小さな家でも快適に過ごせる3階建てプランがこの木望の家シリーズ。一世帯だけでなく、二世帯住宅や店舗兼住宅にもおすすめなシリーズで、長期優良住宅対応になっています。
二世帯住宅でプライバシーを確保できる完全分離型も作ることができるので、二世帯住宅を低コストで作りたい人は選択肢に入れたいシリーズです。
木望の家「グッド」
木望の家「グッド」は、木望の家とほぼ同じですが、長期優良住宅対応ではないかわりにそのぶんゆとりをもった価格になっています。
5.シフクノいえシリーズ：坪単価30万円前後
シフクノいえシリーズは1つで「シフクノいえプレミア」があります。
シフクノいえプレミア
若い世代でも無理なく買える企画住宅です。間取りの自由度などはありませんが、全80プランのなかから好みのタイプをチョイスして簡単に家作りができるのが魅力です。
安いものだと土地以外の建物関連全て込みで、平屋建ては販売価格1,087万円（税込）から、2階建ては販売価格1,149万円（税込）から建てられるのが最大の魅力です。
安いだけでなく耐震等級3の最高ランクなので耐震面も考慮されています。こだわらないからとにかく安く家が欲しい人に人気のプランです。
タマホームは値引き交渉ができるのか？
タマホームは業界最安水準のハウスメーカーなので過度な値引きは期待しないほうがいいでしょう。ただ、それでも値引きを引き出す交渉術というのは存在します。
実際、私は他ハウスメーカーさんに一度も対面で会わずメールだけのコミュニケーションで間取りや見積もりをまず作っていただきましたが、その段階でいきなり●●●万円の値引きをして頂けました。
一般的には決算月を狙うと値引きしやすいということはよく言われますが、決算月なんて年に1回しかない中で、そのタイミングに契約をあわせるのは至難の技ですよね？
それ以外にも値引きするのに大切なことがいくつかあります。
・必ず他社と同タイミングで相見積りをする
・値引き権限を持っている営業所長に担当してもらう
・最初の間取り要望が明確でわかりやすい
・予算感と希望がかけ離れていない
など…
ここについては後日、別記事で詳しくお話したいと思いますので、よかったら見てくださいね。
こんな人におすすめ
耐震さえしかっりしていればあとは安ければ安いほど嬉しい！そんな人にタマホームは最適です。年間1万棟も建てているタマホームはそのスケールメリットを活かすことでコストを抑えることができています。
注文住宅を建てたいけどこだわりは少ない人は選択肢に入れるべきハウスメーカーだと思います。
こんな人にはおすすめしない
せっかく注文住宅をつくるなら設備も機能もデザインもこだわりたい!という人には向かないかもしれません。有名ハウスメーカーのなかでも圧倒的に低価格で買えるのがタマホームの特徴ですが、大手メーカーの充実した設備や機能、デザインも検討している人にとっては価格の安さゆえ魅力を感じにくいかもしれません。
価格の優先順位が低い人、値段はもう少し高くてもこだわりたい人は他メーカーもあわせて検討するのがいいかなと思います。でもこれだけの低価格でこの品質をつくれるのは凄いメーカーさんですよね。
タマホームの会社情報
| 本社所在地 | 東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル |
| 設立 | 1998年6月3日 |
| 資本金 | 43億1,014万円 （2021年5月31日現在） |
| 売上高 | 2,108億円 （2021年5月期） |
| 社員数 | 3,319名 （2021年5月31日現在） |
| 年間販売戸数 | 約12000棟(2021年5月期) |
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公式サイト |
タマホーム公式サイト |
実際にタマホームさんの担当さんとやりとりしてみた感想
タマホームの営業マンは激務っていう噂きいたことがあったんですが…おそらく本当に激務なのかもしれません。
というのも我が家はタウンライフから20社くらいまとめて資料請求と間取り提案依頼を行ったのですが、多くのハウスメーカーは翌日には何かしらの営業担当さんからメール連絡が来るなか、タマホームさんはなかなかきませんでした。
担当の方からメールが来たのはタウンライフで一括請求をした日から数えて2週間後。
これは相当忙しいのだろうな…と感じた瞬間でした。
