Z空調(絶空調)とは何か?
Z空調(ゼックウチョウ)とは、桧家住宅が開発した全館空調システムで、 夏は涼しく、冬は暖かく、一年中通して快適な戸建てライフを過ごすための注目機能です。
2016年12月に発表され翌年にはグッドデザイン賞を受賞し、発売開始後たった4年ほどで15,000棟の受注実績を誇る 桧家住宅といえばZ空調と言えるほどの看板システムです。 15,000棟以上の受注は全館空調シェア率第1位になっています。
Z空調の仕組みをわかりやすく解説。Z空調の3本柱とは?
Z空調は桧家住宅の「高気密高断熱住宅」に、ダイキンの「空調システム」、協立エアテックの「換気システム」を 設置した24時間全館空調システムです。
1.桧家住宅の高気密高断熱の秘密
桧家住宅の家は発泡断熱材「アクアフォーム」を使い、家の隅から隅までスキマなく断熱材を充填します。
また、発泡断熱材以外にも屋根面と外壁面には遮熱効果の高いアルミ素材、 アクエアーシルバー、アクアシルバーウォールライトも採用し、ダブルで断熱性気密性を高めています。
これらを標準仕様にすることで、桧家住宅が手がける家は高気密高断熱を目指しています。
2.ダイキンの空調システム
高性能で有名なダイキンのエアコンを採用。Z空調専用のエアコンシステムではなく、あえてダイキンの量産型の エアコンをベースにしたものを取り入れています。
導入コストの削減だけでなく、従来の24時間空調システムは電気代が高くなりやすいのが デメリットでした。ダイキンの量産型エアコンを改良し利用することで従来の壁掛けルームエアコン同等の電気代を 実現しています。
3.協立エアテックの全熱交換換気システム「ココチE」
協立エアテックが開発した「ココチE」は24時間いつでも綺麗な空気を適温で取り込んでくれます。
熱交換率約80%の全熱交換型第一種換気システムなので、 夏の外気は-6.8℃も涼しくしてから室内に空気を送り込み、冬の外気は+12.24℃も温かくしてから 室内に空気を換気用に取り込んでくれます。
また、屋外からの花粉やホコリも高性能フィルターにより99.9%もカットしてくれます。
Z空調と他社全館空調の違いとは?価格が安くて快適!それがZ空調
桧家住宅のZ空調も他社の全館空調も全館空調という機能そのものは同じです。 夏は涼しく冬はあたたく、一年中健康で快適なくらしを実現したものになります。
他社の全館空調との一番の違いは導入コストとランニングコストです。経済的で安いというのが、Z空調の大きな特徴でもあります。
一般的に全館空調システムを導入するには200万~250万円前後の費用が掛かります。 桧家住宅のZ空調は全館空調でありながら150万円程度で導入することが可能で、他社よりも かなり安く導入できます。
導入初期コストで約100万円の価格差が生まれる!
一般的な全館空調は、導入するのに200万~250万円ほど掛かるのに対して、 Z空調は150万円ほどで導入することが可能です。
導入後のランニングコストで電気代に毎月1万円前後の価格差が生まれる!
一般的な全館空調の電気代は月平均1万~2万円前後と言われています。 これは全館空調のみの電気代なので、空調以外の電気代も含めるとトータル月3万円前後かかる家もあるようです。
Z空調の電気代は月平均5000円前後といわれており、通常のエアコンの電気代と代わりません。 一般的な全館空調の電気代よりも毎月5000円~15000円も安くなるのは大きなメリットですよね。
一般的な全館空調のエアコンシステムだと通常10kw以上の電力を使用するケースが多いですが、 Z空調は通常の家庭用エアコンと変わらない5KW程度に抑えられているので、電気代が安くなる仕組みです。
メンテナンス費用でも年間数万円の差が生まれる!
一般的な全館空調は、一年間のメンテナンス費用におよそ2万円~4万円前後費用が掛かります。
他メーカーの全館空調は大掛かりなシステムを使用しているため、毎年の点検費用とフィルター代の費用 が毎年必要になります。
Z空調はダイキンの既製品のエアコンがベースになっていますので、お手入れは通常のエアコンと変わりません。 自分でフィルター掃除を行えば、大掛かりなメンテナンスを必ず毎年する必要はありません。
故障したときや寿命による、修理交換費用も安い
一般的な全館空調の寿命は15年~20年と言われています。全館空調はまだ普及して時間が浅いため、寿命による交換をした経験がある人そのものが少ない状況ですが、 おおよそ初期導入費用の150万円~200万円前後掛かる可能性があると言われています。
システム本体だけの寿命の場合、ダクト部分はそのままで交換できるので多少交換費用も抑えることができそうですが、それでもかなりのコストであることは間違いありません。
Z空調は1箇所につき30万円前後で交換対応をしているので、一般的な全館空調よりもここでも安くなるのが特徴です。
また、故障については故障箇所や数によって代わりますが数万円~数十万円かかることも珍しくありませんが、桧家住宅のZ空調は、住宅引渡し日から10年間も修理回数無制限の無償保証が付いています。
無償対象となる費用には、技術料、部品代、出張料が含まれるので、エアコンの室内機、室外機、換気システム全熱交換機 などのメイン部分の故障時も安心です。
なぜ安いの?Z空調が安い3つの理由
1.高気密高断熱住宅にエアコンを最適化したこと
ダイキンと協力して実施した1年にも及ぶ実証実験の結果、桧家住宅の高気密高断熱の家ならば従来の10畳用のエアコン一台で20畳~30畳の広さをカバーできる結果が示されました。
その結果、一般的な戸建て住宅なら1フロア一台、2階建てなら合計2台で1年中快適に過ごすことが でき、無駄な電気代も抑えることが可能になりました。
また、Z空調の為だけに特別にダイキンにエアコンを開発してもらうのではなく、あえてダイキンの量産型の エアコンをベースにしたものを改良し使用することで、更にコストを抑えることに成功してます。
2.協立エアテックの24時間換気システムをそのまま使うことで更なるコストダウン
24時間換気システム「ココチE」は協立エアテックが開発したもので、これもあえてこのZ空調専用ではなく、 量産型のものを取り入れることでここでも大きくコストダウンに繋がっています。
ダイキンのエアコンと組み合わせることで、従来の24時間換気システム「ココチE」に空調機能がプラスされ 全館空調システムをシンプルに且つ機能的に実装しています。
3.オリジナル部材の開発でダクト長を短くできた
他社の全館空調システムの場合、2階建ての場合でも1台の空調システムでまかなう事も多いですが、そうするとどうしてもダクトの長さが長くなってしまい、その分初期コストも掛かります。
Z空調はエアコン機能を1フロア一台、2階建てなら2台にすることで、 設置場所も各部屋に繋がる位置に取り付けることで可能な限りダクトの長さを短くしました。
Z空調のメリット。他社の全館空調より凄い5つのポイント
1.とにかく安い
先ほど話したように、Z空調は導入コスト、ランニングコスト、メンテナンスコストいずれを見ても 従来の全館空調システムよりも安いのが大きなメリットです。安く導入できて安く使える、これは嬉しいですよね。
2.10年長期保証
一般的な全館空調システムの寿命は10年~15年と言われていますが、 桧家住宅のZ空調は、住宅引渡し日から10年間も修理回数無制限の無償保証が付いています。
無償対象となる費用には、技術料、部品代、出張料が含まれるので、エアコンの室内機、室外機、換気システム全熱交換機 などのメイン部分の故障時も安心です。
3.1階と2階で室温を分けられる
Z空調は1フロアに1台のエアコンで空調をするため、1階に一台、2階に一台エアコンを設置しています。 通常の全館空調システムは1台で1全体を空調するためフロアごとに設定温度を買えることができませんが、 Z空調ならそれが可能になります。
例えば二世帯住宅なら親世帯と子世帯の快適な温度は異なるため、Z空調のメリットが充分に活かすことができます。
4.2階建てなら2台で稼動させるため故障リスク軽減
全館空調システムの寿命は10年~15年と言われていますが、万一故障してしまった場合、修理が完了するまで 家全体の空調が使えない可能性もあります。
Z空調は、2階建てなら2台で稼動させるため万が一台が故障してしまっても、もう一台が動いていますので 1フロアの空調は快適にキープすることができます。
5.メンテナンスがしやすい
他社のような専用の大型空調システムを使用せず、ダイキンの家庭用エアコンを使用するのでメンテナンスも楽です。
通常のエアコンと同じように定期的に自分でフィルターの掃除や交換をするだけなので、メンテナンスが簡単です。
Z空調にはどんなデメリットがある?評判をまとめました
優れものZ空調ですが、あえてデメリットを上げるならどんなことがあるか、口コミや評判を調べてまとめました。
1.加湿効果はない
他社の全館空調では、加湿機能も搭載されていることもありますが、 Z空調には加湿機能はありません。
Z空調に搭載されている第1種換気システムに湿度を維持する機能は ありますが、季節によってはそれだけでは充分でないこともあります。 そこを補うために、桧家住宅では最近、 24時間オート加湿機能を搭載した「極楽加湿」が発表され話題になっています。
極楽加湿については別記事で詳しく紹介していますので、よかったら 下記のページをご覧下さい。
2.部屋ごとの温度調整はできない
これはZ空調に限らず、全館空調全体に言えることですが、部屋ごとに温度調整ができないのは 若干不便に感じる人もいるようです。
家全体でまとめて温度調整するので、どこの部屋も同じ温度で快適ではあるのですが、 人によって温度の感じ方は様々。自分の部屋だけもっと涼しくしたいなどの細かい温度調整できないのは 全館空調の数少ないデメリットかもしれません。
3.Z空調はどのくらいで故障するのか寿命がわかりにくい
Z空調で使われるダイキンのエアコン。ダイキンのエアコンの「設計上の標準使用期間は10年」となっています。これはあくまで設計上の標準試用期間なので、場合によっては10年以下で故障するケースあれば10年以上故障なしで使えるケースもあります。
【ダイキンエアコン設計上の標準使用期間】
1年間の使用時間
冷房:1008時間/年
暖房:1183時間/年
一年間合計:2191時間
10年間合計:21910時間
Z空調を24時間365日常に稼動したとすると… 一年間は 24時間×365日=8760時間です。
設計上の標準使用期間を10年間合計で21910時間とすると… 2.5年しか持たない計算になります。
Z空調はエアコンの必要のない季節はエアコンは止めて、 24時間換気システム「ココチE」の換気機能だけ使用することも可能です 年に6ヶ月くらいはエアコンが不要だとするならば 5年位は大丈夫そうな感じはします。
これはZ空調に限らず全館空調全体にいえることですが、24時間稼動が前提の家電って耐用年数10年とか 持つものなのかこのあたりはちょっと心配かもしれません。
しかし、桧家住宅のZ空調は、10年間も修理回数無制限の無償保証が付いているので他メーカーよりも かなり安心感は大きいのでとても良心的なメーカーだと感じます。
Z空調はカビの原因である結露が発生しにくい。だからカビの心配が少ない
Z空調ではダクト内のカビの心配はほぼありません。 というのもZ空調でカビの原因である結露が発生しにくい仕組みだからです。
通常、カビは湿度が80%以上で通気性が悪い場所に発生し、結露などはカビが好む環境です。
しかし、Z空調のダクト内は常にエアコンの風が通っており、湿度も低くなっている状態で結露が発生しにくい 構造になっています。なのでダクト内のカビの心配がほぼない環境なのです。
Z空調が暑いと感じるときの対策
Z空調を使用していても1階と2階に多少の温度差が出てしまうことはあります 太陽の日差しで2階のほうが1階よりも1~2℃高くなることも。
Z空調は基本的に1フロアに一台のエアコンが設置されているので 設定温度を1階、2階それぞれで調整するのがてっとり早い対策になります。
ただし、まれに延べ床面積が小さな家では2階建てでも1台のエアコンのみにするケースもあるようです。 その場合、例えば、2階が暑くて困ったときは1階の吹出口の一部を閉じることで、2階の風量が多くなり涼しく することも可能になります。
Z空調の乾燥について。湿度が高いとき、低いときはどうする?
通常は快適な湿度が保たれているZ空調ですが、季節や状況によっては湿度が高い、低いときはあります。
湿度が高いときはZ空調のエアコンについている除湿機能を使って湿度を下げるのですが、問題は湿度が低いとき。 いわゆる乾燥ですね。
これはZ空調に限らずですが、全館空調システムで加湿機能が付いていないものは乾燥しやすい 特徴があります。室内干しでも洗濯物が乾きやすいというメリットもありますが、冬場の乾燥が 気になる人は、加湿器は別途用意したり部屋干しをすることで湿度を上げるようにしましょう。
また、桧家住宅では最近、24時間オート加湿機能を搭載した「極楽加湿」が登場したので、 これから新築する人は「Z空調」+「極楽加湿」を付けることで乾燥対策もばっちりになりそうです。
Z空調をつけたり消したりしたらどうなる?
実はエアコンはこまめにつけたり消したりしたら電気代が余計に掛かります。 エアコンは設定温度に到達するまでが一番電力を消費し、設定温度に到達するとあまり電力を使いません。
Z空調も同様で、電気代のことを考えるなら、 こまめにつけたり消したりするよりも24時間つけっぱなしにしたほうがお得になります。
Z空調のフィルターについて
Z空調の不織布フィルターは花粉除去率99.9%の高性能フィルターです。 花粉だけでなくホコリやチリもキャッチするので綺麗な空気を送ることができます。