注文住宅を検討したいけどどこのメーカーもいくらで建てられるのか、いまいちわからないですよね…?
私も二世帯住宅を検討し始めたとき、どのメーカーでどの位の予算で建てられるのかわからず、不安だった経験があります。
ここでは、実際に私が一条工務店の展示会場や営業担当者さんとやりとりをした経験で感じた本音もお話したいと思います。
ということで今回は、一条工務店の坪単価や特徴について紹介します。
一条工務店の特徴
「なにも足さなくても高性能」一条工務店の良さを一言で言うならこれです。
一条工務店は性能を重視しているハウスメーカーで全棟耐震等級3の最高ランクの、高気密高断熱で一年中快適な室内。人気のアイスマートでは太陽光パネルや、床暖房も標準仕様とベースのスペックがとにかく高いのが特徴です。
アイスマートの爆発的ヒットから現在、一条工務店は年間販売棟数業界ナンバー1になっています。
一条工務店のここが凄い4つのポイント
1.家の標準機能がハイスペック超性能の設備
高気密&高断熱性能
現在では高気密&高断熱性能をウリにするハウスメーカーは多いですが、一条工務店の気密性は業界トップクラスです。
一条のすごさは、全ての物件に完成時に気密測定を実施してから引き渡していること。
「C値」と呼ばれる気密性を評価する数字は小さければ小さいほど気密性が高いのですが、国の定めた次世代省エネルギー基準の「C値」である5cm²/m²よりはるかに小さい0.59cm²/m²を一条工務店では実現しています。
高気密を押し出してるメーカーでも完成時に「C値」の測定をしたければ有料ですよというところもあるなか、一条の必ず気密測定をしてから引渡しをする姿勢はとても紳士的ですし、自信の表れでもあると感じます。
セントラル熱交換換気システム「ロスガード90」
きれいな空気と過ごしやすい温度を守る、セントラル熱交換換気システム。セントラル熱交換換気システムは他メーカーでも多く存在しますが、一条工務店の「ロスガード90」はかなり性能がいいものです。
熱交換効率というのは数字が大きいほど高性能で、外の気温が0度で室内が20度のとき、熱交換効率50%なら0度の外気を10度にして室内に入れて換気できるよということ。
「ロスガード90」は熱交換効率90%なので、外の気温が0度で室内が20度のとき、熱交換効率90%なら0度の外気を18度にして室内に入れて換気できるよということ。
つまり窓を開けなくても「ロスガード90」があれば、ほとんど室内の気温を下げずに換気ができる優れものってことです。換気するときに室内の気温が下がりにくいから、冷暖房コストも抑えられて省エネにもなるんですよね。凄い。
モデルハウス仕様が標準仕様
普通各ハウスメーカーのモデルルームはそのメーカーのハイスペック仕様になっていることが多く、モデルルームでいいなと思って同じスペックを見積もってもらうと想定よりもうんと高くなってしまうことがよく起こります。
でも、一条工務店のモデルルームは違います。一条のモデルルームはほとんどが標準仕様で構成されているのでモデルルームで感じた「いいな」を実際に現実的な予算でかなえることができます。
2.超耐震耐風耐水の安心安全
超耐震性能
一条の住宅はどのシリーズも全て国が定める最高ランクの耐震等級3を標準にしています。1985年から現在に至るまで実大耐震実験を繰り返し、そのデータから日々地震に強い家作りを目指しています。
建築前の地盤調査では外部に委託せず、社内の地盤調査研究所で徹底的に調査。70万件もの過去データからより安全に家を建てるにはどうすべきかを責任を持って提案してくれます。
また、オプションで更に耐震性に優れる2倍耐震にすることも可能。一番低い耐震等級1を基準に、耐震等級2が耐震等級1よりも1.25倍の強さ、耐震等級3が耐震等級1よりも1.5倍の強さで2倍耐震は耐震等級1よりも2倍の強さを誇ります。2倍耐震は耐震等級3と比較しても1.3倍以上耐震性に優れています。
超耐風性能
強風で被害を受けやすい窓ガラスには一般的なガラスの約7倍の強度がある強化ガラスを使用しています。
超耐水害性能
日本では最近耐風時の川の氾濫など水害のリスクが高まってますよね。一条工務店は最近水害対策にも力を入れていて、水害に強い住宅にも対応しています。
浸水
「フロート弁付き床下換気口」で換気口から水の浸入を防ぎ、水が引けば弁も下がり、通常通り換気口として機能します。そのほかにも水の浸入を防ぐ「壁面防水処理」、「樹脂サッシ」なども取り入れています。
逆流
床下の配水管に増水しても逆流しない「逆流防止弁」を設置することで自動で配水管を閉じることができます。
水没
電気設備を水没しない高さに取り付けたり、水に弱いエコーキュートを本体の一部が水没しても稼動できるようメーカーと共同開発。
浮力
堤防氾濫などあまりに高い水位になると家は浮かんで流されてしまいます。一条は浮かびにくくする対策として家が浮く前に水を引き込む「床下注水ダクト」を採用。床下スペースにに水を引きこむことで水の重量で浮力に対抗することが可能に。
また、あえて浮かす方法も開発。船が港にとまって係留しているように、敷地内の四隅に設置したポールに専用ダンパーを繋ぎ、万が一のときには流されることなく、自宅の土地内で浮かんで被害を最小限に抑えるのがこの方法。
災害で停電しても安心
一条独自のパワーコンディショナーは停電時も最大5.5kVAまで供給可能。家中の全てのコンセントから普段どおり電力を使用することができます。
3.省エネ力と低ランニングコスト
年間冷暖房費20万円以上も節約
例えば一般的な次世代省エネ基準住宅では年間25万円ほど年間冷暖房費がかかりますが、一条のアイスマートなら年間4万円程度。年間で21万円もランニングコストが抑えられます。
屋根一体型太陽光パネルで120万円も節約
一般住宅のストレート屋根だと60年間のメンテナンスコストは約340万円。一条工務店の屋根一体型太陽光パネルだと60年間のメンテナンスコストは約220万円。
60年間で120万円前後も節約ができます。一条工務店の屋根一体型太陽光パネルは塗り直す必要もなく耐久性も丈夫なのでこれだけの差が生まれます。
汚れに強い外壁で740万円も節約
一般住宅のサイディング貼りの外壁だと60年間のメンテナンスコストは約800万円。一条工務店の全面タイル張りの外壁だと60年間のメンテナンスコストは約70万円。60年間で700万円以上も節約ができます。
4.圧倒的受賞歴
これまで紹介した省エネ力や性能が評価されこれまでに数え切れないほどの賞を受賞しています。人気と実力を兼ねそろえたハウスメーカーの証ですね。
ギネス世界記録、省エネ7冠&創エネ5冠の圧倒的受賞歴
令和3年ギネス世界記録トリプル認定
「最新年間で最も売れている注文住宅会社」「最新年間で最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」「最大の工業化住宅工場」の3つの項目において、ギネス世界記録に認定
省エネ7冠
省エネ大賞で建設業界初「経済産業大臣賞」を2年連続3度目受賞
平成26年省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」受賞
第1回&4回「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」大賞受賞
第1回「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」大賞受賞
平成17年省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」受賞
平成17年「地球温暖化防止活動 環境大臣表彰」受賞
創エネ5冠
平成28年環境省主催「地球温暖化防止活動 環境大臣表彰」受賞
第9回エコプロダクツ大賞「国土交通大臣賞」受賞
2011年グッドデザイン賞「ビジネスモデル・デザイン部門」受賞
環境メッセージEXPO2012「オルタナ賞」受賞
低炭素杯2013「最優秀ソーシャルイノベーション賞」受賞
グッドデザイン賞
2008~2020年までに延べ15回受賞・認定
キッズデザイン賞
2012~2021年までに延べ20回受賞・認定
一条工務店のシリーズ別坪単価一覧
一条工務店には主に8つのシリーズがあります。
1.グランセゾン:坪単価70万円〜80万円
一条工務店の高級ラインで上質なデザインが人気のシリーズです。2019年9月に発表されたばかりの新シリーズになります。
「MELLOW BROWN(メロウブラウン)」「JAPAN NATURAL(ジャパンナチュラル)」「COMFORT GREIGE(コンフォートグレージュ)」「BLOSSOM WHITE(ブロッサムホワイト)」の4つのコンセプトから選ぶスタイルです。各コンセプト性能は同じですが内装のテイストに違いがあります。
他のシリーズではオプションになる人気のハイドロテクトタイルが標準仕様。ハイドロテクトタイルは太陽光で汚れを分解してくれて雨で汚れを長し落としてくれるので、メンテナンスが簡単でいつまでも綺麗な外壁を保てるタイルです。その他の標準設備もハイグレードなものばかり。
天井高が265cmと高く開放的なつくりです。同じく人気のアイスマートの天井高が240cmでグランセゾンの方が25cmも高くなっています。耐震等級も最高ランクの3、家全体が魔法瓶のような超気密、超断熱と性能面でも優れています。間取りの自由度も高くいのも人気の理由のひとつです。
アイスマートよりも更に見た目のデザインにこだわりたい人はグランセゾンが選択肢になってきそうです。
【2022年最新見積り4つ公開中】グランセゾンの引渡し坪単価を詳しく知りたい方はこちらをタップ
2.アイスマート(i-smart):坪単価70万円~80万円
業界最高水準の超省エネ、超健康住宅といわれるのがこのアイスマートシリーズ。スタイリッシュな見た目と高断熱性で全館床暖房が標準装備になっています。
一条工務店で性能にこだわりたいなら一番最初に検討したいのがこのアイスマート。いま、一条工務店といえばアイスマートと言える人気のシリーズでこのシリーズだけで年間1万棟近く売れているようです。
アイスマートは太陽光発電+冷暖房費のトータルコストが一般的な住宅と比較すると60年間で1500万円もお得になるのが凄いところ。
【2022年最新見積り4つ公開中】アイスマートの引渡し坪単価を詳しく知りたい方はこちらをタップ
3.アイキューブ(i-cube):坪単価60万円~70万円
グランセゾンやアイスマートよりもコストを抑えて建てることができるのがこのアイキューブ。高性能という点ではアイスマートと同様ですが、アイスマートよりも標準仕様の選択肢を少なくしたことで価格を抑えています。
全館床暖房、24時間換気システムなどアイスマートと同様の性能を安く手に入れたい人におすすめです。
【2022年最新見積り4つ公開中】アイキューブの引渡し坪単価を詳しく知りたい方はこちらをタップ
4.セゾン:坪単価60万円~70万円
ヨーロピアンデザインと素材にこだわったシリーズで、無垢材をたっぷり使ったエレガントさとレンガタイル張りが魅力です。まるで洋館のような佇まいです。
5.セゾンA:坪単価60万円~70万円
セゾンの格調の高さをカジュアルにしたのがセゾンA。モダン+ヨーロピアンデザインの組み合わせで明るくナチュラルな雰囲気の家を作ることができます。
6.ブリアール:坪単価60万円~70万円
南欧風のテイストが魅力のブルアール。オールドテラコッタ瓦はフランスやイタリア、スペインなどでよく使われる瓦で、ブリアールでも使用されています。日本では少し珍しいからこそオリジナリティある家が作れるのが魅力です。
7.円熟の家百年:坪単価70万円~80万円
日本の伝統日を活かす和風住宅を建てたいときはこの「円熟の家百年」がおすすめ。純和風から現代的な和モダンまで、和をベースに様々なテイストの家を作ることができます。木材をたくさん使うため、一条工務店のシリーズの中でも高級ラインになっています。
8.アイパレット(i-palette)
アイパレットはアイスマート並みの高性能な建売住宅です。注文住宅ではなく土地とセット販売されています。すでに完成したものを販売するため間取りの自由度は無いですが本体価格はアイスマートよりも少し安くなっているようです。
注文住宅を土地から買う場合は、地盤改良費など建築前に調査してみなければわからない費用がいくつもあります。それだけで100万単位の金額も掛かり最終的にいくらかかるのか見えにくいのが注文住宅の怖さでもあります。
アイパレットは土地とセットで販売なので価格がわかりやすい安心感、建売住宅でも
一条クオリティを買うことができるのがメリットです。
一条工務店は見積り値引きは4パターンあり!
一般的に多くの住宅メーカーでは値引き交渉は柔軟に行われますが、一条工務店はあまり値引きしないことで有名です。ただし下記の4つの方法で値引きは可能です。
1.友達紹介
これは知り合いが過去に一条工務店で家を建てていれば最大30万円程度のオプションが無料になる割引です。カップボードやホームシアターなどが選べます。
これは本当の友達じゃなくても大丈夫なので、たまにインスタなどで紹介できますという家アカウントさんがいらっしゃるので、そういった方に紹介してもらうのもありだと思います。
この友達紹介というのは紹介した側にもメリットがあって、紹介経由で展示会に来場したら5000円、更に契約したら30,000円も貰えるらしいです。これは紹介された人ではなく、「紹介した人」の特典です。双方にメリットがあるし、自然といい口コミが集まりやすい点はさすが人気ハウスメーカーだなと感じます。
2.親族紹介
2親等以内の親族が一条工務店で家を過去に建てた場合、その親族からの紹介で本体工事価格の1.5%割引が適用されます。
2親等以内の親族とは、夫婦どちらかの両親もしくは祖父母、兄弟姉妹が該当します。親戚やいとこでは該当しないので近しい家族が過去に家を建てていればラッキーですね。
3.法人割引
一条工務店と提携している企業にお勤めの場合は建物価格の2%ほどの割引が適用されます。建物価格4000万の場合は約80万円前後の値引きイメージですね。人気のismartグランセゾンは本体価格の2%、その他の商品なら3%程割引が可能です。
4.キャンペーン割引
月ごとに定期的にキャンペーンを行っているので、高級タイルが安くなったりします。これは契約のタイミングでどんなキャンペーンを実施しているか次第になりますね。
これら4つの割引は併用はできないので、割引率の多いものを優先して使うようにしましょう。
こんな人におすすめ
一条は最初から高性能な設備を搭載しているので、一条が重視する「家は性能」。これに共感できる人はかなりおすすめです。難しいこと考えなくても最初から耐震も断熱も快適性も入っているのが一条の良さですので性能重視の人は必ず候補にあがるハウスメーカーだと思います。
これまで大手といわれてきた三井や積水、住友などよりも年間販売棟数も多く1位の座についてたしかなブランド力を持っています。みんなが選ぶだけの理由があるのが一条工務店です。
こんな人にはおすすめしない
ハイスペックな機能が標準装備されているため、人によっては必要の無い設備もあるかもしれません。例えば全館床暖房はいらないなと感じる人は、他のメーカーで床暖房なしのプランを作ってもらったほうがコストは低くく収まる可能性もあります。
また、デザインの選択肢は他社のほうが豊富なケースもあるのでデザイン重視の人は他のハウスメーカーも並行して検討することをおすすめします。
一条工務店の会社情報
本社所在地 | 東京都江東区木場5-10-10 |
設立 | 1978年9月 |
資本金 | 5億4,460万円 |
売上高 | 約4,082億円(関連企業含む) |
社員数 | 約5,800名(関連企業含む) |
年間販売戸数 | 約12,000棟(住宅産業新聞2021年6月17日より) |
公式サイト |
一条工務店公式サイト |
実際に一条工務店さんの担当さんとやりとりしてみた感想
担当してくださったのは20代の女性で、コミュニケーションの距離感のバランス感覚があって好印象。さすが一条さんと感じました。この営業担当者さん個人の能力もあると思うけど、社内教育が優れているような印象も感じた。
最初は資料請求から問い合わせをしてメールでのやりとりでしたが、端的に過不足ないメールでとてもコミュニケーションしやすかったです。
初めて直接お会いしたときに、たくさん資料を頂いたが、そのうえで「資料には載ってないものが見られるタブレッドも一緒にお貸しすることができますがいかがですか?」という上手な営業法。
コレを借りるということは次回会う約束をつけられるということ。タブレットもおしつけではなく、もしよろしければというスタンス。こういう営業法すごいスマートだよね。誰も不快にさせないし、資料に載ってない情報もあるタブレットなら見てみたいし。
他メーカーと比べるとほんと洗練されているし、一条工務店がなぜ人気なのか、商品力だけでなく営業マンの接しやすさにも理由があるんだなと感じた第一印象でした。